Diary
社長のひとり言
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「刹那」
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音楽朗読劇『ラビトン』の稽古が始まっています。
2019年に僕自身が初めて脚本を書いた作品『ラビトン』
またこうしてこの作品に向き合えること。なんだかとても不思議な気持ちであると同時に、縁とか運命とか、色々思ったり。
毎日、稽古場にいると、本当に贅沢な時間だなあと思います。
最高のスタッフ陣が集まり、アイデアを出し合い、それを驚くべきスピードで形にしていく。
「こんなのどうですか?」
「じゃあ、こうしたらもっと面白いかもしれない」
「そうしたいならば、こういうアイデアは?
そんな会話が次々と生まれ、そのたびに作品が姿を変えていくのです。
変化。
いや、進化か。変化し続けてる事で進化する。
そして、その変化からの進化により、何かが生まれる瞬間を、毎分毎秒目撃しているような感覚なのです。
これは、まるでビッグバンじゃないか。
芸術は爆発だ。と、かの岡本太郎さまはおっしゃいましたが、まさにそんな言葉がぴったりな稽古場であります。
そして何より、今回集まってくださったキャストの皆さん。毎日稽古場に豪華ゲストがやってきてくれる。
さんまのまんまみたい。突然かつ毎日、ピンポンなしで豪華なゲストがやってきます。
なんなのでしょう、これは。事件です。姉さん。
そんな皆様はただ豪華なだけではありません。
色気がある。経験がある。技術がある。
エネルギーに溢れている。
それぞれが今なお挑戦し続けている、プロ中のプロばかりです。
その皆さんが毎日やってくる。涙が出ます。
そして真剣に台本と向き合い、音楽と向き合い、作品と向き合いながら、頭を悩ませ、アイデアを出し合い、新しい景色を作ろうとしている。一緒に。一緒になって。
正直、胸が熱くなります。涙が出ます。
今回の作品は「朗読劇」と銘打っています。
そう。タイトルにもある通り、「音楽朗読劇」です。
なんと全て生演奏なのです。
生です。当然生なので、その日にしか生まれない音があります。空気だって、その日にしかない空気な訳で、それにより、その日にしか生まれない呼吸が産まれる。そして、その日にしか生まれない言葉と音楽が重なった瞬間に立ち上がるその日にしか生まれない景色が。
ただの朗読劇ではないです。
演劇でもあり、音楽でもあり、そのどちらでもない得体の知れない何かかもしれません。
そして、これはXなどにも散々書いてきて、耳にメンダコができるくらいのアレかもですが、今回の『ラビトン』は、二度と同じ形ではできません。
当然でもあります。同じキャストや同じスタッフが集まることは、本当に難しいことですし、
その全てが揃うことは中々にないと思います。
もちろん、また再演はできるかもしれません。
でも、今回の『ラビトン』は今回しかありません。
これは、毎回、今まで時速246として言ってきたことですが、本当に同じことは二度とやれないんです。
実際以前のラビトンとは全く違うものになっています。
でも。
物事というのはそれでいいんだと思います。
むしろ、それこそが『価値』なんだと思います。
今、この瞬間にしか存在しない。
それは『刹那』というのかもしれません。
ふと、思い出した時に切ない気持ちになったり、それがなんとも言えない暖かさになったりするのだなあと。
だからこそ観る意味がある。
だからこそ劇場に足を運ぶ意味がある。
配信でも映像でも残らない、その場にいた人だけが持ち帰れるものがある。
そう思ってもらえたらいいな、いや、そう思ってもらえるように一生懸命に血眼で考えます。
とにかく観に来ていただきたいです。
楽しんでいただけると思います。
そして願わくば、この瞬間にしか存在しない景色を、一緒に作り上げていただけたら嬉しいです。
音楽朗読劇『ラビトン』。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。