Diary
社長のひとり言
『ラビトン』無事終了
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『ラビトン』無事終了しました。
音楽朗読劇『ラビトン』。
無事、全公演を終えることができました。
終わって2日しか経ってませんが、めちゃくちゃ昔の事の様な気もします。なんでしょう、この感じ。祭りの後の寂しさに似た感覚です。いや、『ラビトン』は祭りでもあるわけですので、祭りの後そのものなのでしょう。祭りの後だ。これは。
なんでしょう。
終わってみれば、ああ、終わってしまったのだなあ、なのです。
なんだそれは、意味わからないですね。
分からない。分かんないよ。
数日前まで、本番やってましたし、その数日前は稽古場していました。またその数日前は打ち合わせしてましたし、そのまた数日前は台本いじったり、アイデア考えてました。
いつも思います。
戻れないのです。
その時々、悩んだり、打開策を考えたり、模索したりしてましたが、気がついたら終わってる。
どこでどうやって、その道を潜り抜けて、答えを見つけて歩んできたのか、大体は、今となっては分からない、みたいになるのです。
人生は選択の連続ですが、その沢山の選択を経て、気がつけば作品が出来上がったのです。
だから。最近はね、悩んだりすることも楽しむ様にしています。だってその時に戻れないから。悩んだり、答えがなかなか出ない時は辛いですが、逆にその時を楽しむ様にしてます。泣きながら爆笑です。
とにかくこの数週間は濃密でした。
そして人生の中でも、間違いなく忘れることのないかけがえの無い時間を過ごす事ができました。
改めて。
この企画に賛同し、参加してくださったすべての皆様、本当に、本当にありがとうございました。
感謝という言葉だけでは足りません。
言葉で感謝と言うと1秒ちょいですみますが、秒では言い尽くせません。言葉にできないほどの感謝です。
この作品に関わっていただいたこと、この作品を一緒に作れたこと、そのすべてが僕にとっての宝です。
今回の『ラビトン』でと、やっぱりもって確信したことがあります。
やっぱり、人なんだなあと。
みつを、みたいですね。
やっぱり最終的には人間がつくるんだ、というか、人間ならではの、微妙で繊細で、かつ「曖昧」な感覚が堪らなく堪らない。
それは熱です。
デジタルやAIは凄いし、それはそれで素晴らしいものですが、それには作れないもの、それはやっぱり人間ならではの熱なのかなと。
パソコン本体自体は時に熱くなる時もあるでしょうけれど、人間のそれとは違います。
生きてる証拠です。
熱。あったかい。時に、熱い。みんな熱い。
稽古場では毎日のように感動していました。
「そんな発想で来るのか」
「そんな風な表現があったのか」
「うわあ、そこでそんな事ができたのか」
同じ台本を読んでいるはずなのに、見えている景色がみんな違う。
僕が書いた本なはずなのに、全く真新しいものがムクムクと立ち昇り、全くもって新鮮な気持ちになります。
面白くて、嬉しくて、何度も鳥肌が立ちました。
キャストの皆様もスタッフさんも、アイデアに対して、「いや、それ違う」ではなく、「それ面白いね」「じゃあ、こうしてみよう」
そんな言葉が自然と飛び交う。いや、飛びかわない。飛び交うこともなく、勝手に誰かが作品を良くする。当たり前の様に、良くしてくれる。
これは、もう憧れです。こんなことに憧れていたのです。本当に幸せでした。
参加してくださった声優の皆様。俳優の皆様。スタッフの皆様。
皆さん、本当に凄かった。こちらの意図を汲み取ってくださるだけではありません。その先を見せてくださいました。
「成さん、こういうことじゃないですか?」
「こういう可能性もありますよ。」
そんな提案を、これまた言葉ではなく、演技をもって身体ごと、ぶつけてくれました。
それが嬉しかった。本当に嬉しかった。
そして作品や現場を楽しんでくれていた事が、心から嬉しかったです。
皆様、全て、みんな、
「ああ、これが愛されるプロなんだ。」
と思いました。
技術だけではありません。人柄も含めて、一流でした。いや超一流だ。だからこの皆さんは第一線で活躍されているんだなと、毎日勉強させていただきました。
以前もここに少し書きましたが、僕はずっと思っています。
カルチャーを作りたいのです。
演劇だけを作りたいわけじゃない。
もちろん演劇は作ります。
でも、本当に作りたいものは、その先にあります。
カルチャーです。文化です。繋がり。場所。
世代やジャンル、肩書きなんかを越えて、人と人が出会い、繋がって
「あの人とまた何かやりたい」「じゃあやっちゃおうぜ」「今度この人も呼ぼうぜ」
そんな会話が自然に生まれる場所。そんな場所を作りたいのです。
今回の『ラビトン』では、その景色が何度も見られました。
楽屋で声優さんと俳優さんが話している。
ミュージシャンと役者さんが盛り上がっている。スタッフさんも含めて、みんなが笑っている。
それを見ているだけで胸熱でした。ムネアツ。
いや、陰では「川本、ふざけんなよ、適当なこと言いやがってよお」とかなってるかも知れませんが。いや、すみません。
人と人が本気で交わると、熱が生まれます。
その熱は、稽古場だけで終わりません。
それは当然に膨張して舞台の上まで運ばれますし、その熱は客席へ届くと信じています。そして、劇場に来ていただいたお客様の熱も相まって、みんなで一緒に芸術は爆発するのです。
『ラビトン』は、僕が初めて書いた演劇脚本です。
七年前、いろんなロジックとか方法論とか、何も分からないまま、一文字一文字を書いていました。書いていた?ボタンを押したら文字がポンと出てくる、パソコンってやつで、ポチポチやってました。
これは書く、というのかな、とばかり考えていました。
最初に書いたら、ペラ3枚くらいにしかならなくて。もう、それはね、脚本ではなく、イベントの構成台本、いやそれ以下のものです。
試行錯誤しながら、
これでいいのかな、脚本ってこれで合ってんのかな?そんなことばかり考えながら書いていました。
その時の自分に言ってあげたいです。
「近い未来、その言葉は、最高の人たちが大切に届けてくれるぜ」
ひょんな事から会社設立のタイミングでまた『ラビトン』をやる事になって、七年前に書いた言葉はスリープ状態から目覚めました。
自分の中では、もう過去のものだったはずかも知れませんが、眠っていた言葉を、リボーナーの皆さんがまさにリボーンしてくれて、再び熱を帯びました。
そして、そこに、絶対に欠かせない存在。
音楽チーム。
もう「バンドメンバー」という言葉では表現できません。同志です。
佐々木くん。りえちゃん。北斗くん。そして西山くん。
いままで一緒に本当に沢山の景色を見てきました。
言葉が息を吹きかえして、そこにみんなの音楽が再び生命力を与えてくれました。
生きた、生の、音楽。
再び、あの、みんなの音楽が鳴りました。
そしてそこに、音響さんや、照明さん、舞台部さん、演出部さん、衣装さん、メイクさん、ヘアメイクさん、受付さん、制作さん、グッズチーム、舞台監督、稽古場代役のみんなや、ラビッツのお二人、演出助手の佐々木さん、青地くん、ビジュアル撮影に関わってくれた皆様、デザイナーの皆様など、まだまだ書ききれないほど、本当に沢山セクションがあって、沢山の人間が動いてくれて、最後に紀伊國屋ホールという「場所」に力をもらって完全に一回りも二回りも成長した『ラビトン』が産まれました。
僕は今回、沢山わがままを言いました。
「これできませんか?」とか「やっぱりこうしたいです」「どうしたら良いでしょう」
でも皆さんは、仏の顔で「やってみます」
と、いつも願いを叶え続けてくださいました。
願いを叶えたいうさぎの、切なる願いを叶えてくれました。皆さんがいたから、この作品は存在しています。
心から感謝しています
そして、やっぱり最後は、お客様です。
台風の影響もある中、劇場へ足を運んでくださった皆様。本当にありがとうございました。
初日にお話ししましたが、僕は、お客様は「投資家」さんでもあると思っています。
舞台というものは、映画のように予告編とかティザームービーみたいなものがありません。公演前に情報が少ないし何が始まるのか分からない。得体が知れないのです。
それでも、観に行ってみよう、そう思っていただいて、大切な時間とお金を使って劇場まで来てくださる皆様はもう、既に投資をしてくれています。
これは、本当に凄いことです。シャレになりません。重大な事なのです。とんでもないことです。
だから僕は、その信用をもっと大きくしていかなければいけない。価値を上げていかなければいけない。
もっと面白い作品や、もっと驚く出来事、もっと心を動かす何かを、命懸けで作り続けなければいけないと思っています。
作品というものは、やっぱりお客様が完成させてくれると思います。
どれだけ準備をしても、どれだけ稽古をしても、半分位しか完成しないのです。
残り半分は、やっぱり、お客様がご来場いただいて、観ていただいて完成するのです。
お客様に観ていただいて、想像力の雲みたいなもの、感性や受け取ってくださる心の雲がそこに浮かぶようです。
見えない何かです。デジタルに無い何かが確実に存在します。そこにあります。
それは比喩ではありません。本当にそう思っています。
今回の『ラビトン』も確実に皆様が完成させてくださいました。
皆様がいてくださったから、なっちゃんは帰ってこれません。皆様のお陰です。
お客様は神様です。
ああ、神様仏様。
本当に、本当にありがとうございました。
書きたいことは、まだ108個くらいありますが、てっぺん超えちゃうので、また、いつか。
今回の『ラビトン』はひとまず終わりましたが、むしろ、ここから始まりです。
もっと人は交われる。もっとジャンルは越えられる。もっと新しい場所は作れる。
株式会社時速246は、そんな場所をこれからも本気で作っていきたいと思ってます。
関わってくださったすべての皆様、心から、ありがとうございました。
株式会社時速246の立ち上げから、全てにおいて一緒に作ってれた礒部くん、江口くん、いつもありがとうございます。
そして時速246を再び走らせてくれたピウスの林くん、ピウスの皆様、ありがとうございます。
みなさま、これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
川本成
あ、
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